現在の中国は、経済規模の発展が著しく、ここ5年間の変化、成長ぶりには本当に驚かされます。
私は、検事を退官して弁護士になった翌年の平成元年2月に経済団体の海南島視察団の一員に加わったのがはじめての中国訪問です。その後平成元年4月に発生した天安門事件の混乱から外国人が北京から半年ほど閉め出されていましたが、解禁後すぐに、やはり経済団体の北京、上海、深圳視察団の一員として北京入りしました。北京では精華大学訪問、日中友好協会の孫平化先生との面談、上海では上海交通大学の教授から浦東地区の開発計画のお話を伺い、深圳では深圳大学の教授に経済特区の深圳の現状について説明していただきました。
その頃の中国といえば、国民の多くが人民服姿で自転車が道路にあふれ、車は少なく、私たち日本人が街を歩くと、私達の品質の良い衣服やカメラ等の持ち物に好奇の目が注がれていました。
あれから23年が経ち、その間、何十回と中国各地を訪問し、日中友好関係行事にも参加してきましたが、現在の中国の人々は経済力を背景に自信に満ちた表情に変わってきています。政治の面では傲慢さも見え隠れしていますが、1人ひとりの中国人を見ると、率直で裏表がなく、寛容な性格の人も少なくありません。
最近5年間は、第一東京弁護士会国際交流委員会の中国部会長を務めており、2年前からは委員長として活動していますので、信頼できる上海の弁護士や東京在住の中国人弁護士と人的ネットワークができています。
今後ますます日中の経済関係が密になります。大企業だけでなく中小企業の皆さまも中国との取引の機会が増えていくことが予想されます。
中国の法律は毎年新たに制定されたり改定されています。法律の解釈運用指針としての最高人民法院の司法解釈も多く出されています。
中国国内での企業活動のアドバイスや紛争解決のため中国人弁護士をお探しの場合は、中国中央政府制定の最新の法事情と中国の当該地方政府による実務運用の実情に精通した中国人弁護士で、なおかつ、誠実で裏表のない信頼のおける中国人弁護士に依頼することが大切です。
その場合に、私の事務所では、その橋渡し役とその後のフォローを務めさせていただきます。